2009年02月02日

「怪獣使いと少年」

たまには、真面目な話。

今日は月曜日です。
月曜日の23:00からTOKYO MXテレビで再放送されている『帰ってきたウルトラマン』を、毎週楽しみに見ています。そういう世代ですから(笑)
初回放送時、僕は幼稚園児(!)で、最初の頃は怪獣が怖くて、まともに見られなかったのですけどね(^^;)


今日の放送は、第33話「怪獣使いと少年」。
この話は、よく覚えています。深く子供心に突き刺さりました。
傑作の誉れ高いのですが、40年にも及ぶウルトラマンのシリーズの中でも、もっとも「悲惨」で「救いがないストーリー」と言われているそうです。その通りだと思います。

メイツ星人と共に暮らす少年を襲う、壮絶な「いじめ」。
最後は惨殺に至ってしまう、地球人の宇宙人に対する陰湿な「差別」。
その結果、怪獣ムルチを呼び覚ましてしまう愚かさ…

子供向けの超人気特撮ドラマで、人間の業を描いた、こんな暗すぎる悲劇を放送するなど、今では考えられないのですけど(当時も「放送すべきでない」との声があったとか)。
製作者側の差別に対する強い怒りが、この作品を産んだのです。

物語の舞台は、奇しくも今、自分が住んでいる川崎市です。
今日たまたま、所用の帰りにJR川崎駅北側の再開発エリアをバスで通りました。
高層ビルが建ち並び多くの人で賑わう町に、かつての工業地帯の面影はありません。

でも、メイツ星人が殺されてから30数年。
地球人の差別意識は、少しは改まったのでしょうか?
僕には、今にもムルチが現れて、ビルを破壊して回りそうに思えたのですが。。。

放送開始まで、あと1時間弱。
今の僕は、この作品を直視できるでしょうか…



メイツ星から地球の風土・気候を調査しにやってきた宇宙人(メイツ星人・筆者注)。「金山」という偽名を使い、人間の少年と暮らしていた。武器は手から発する念動力。巨大魚怪獣ムルチをも地底に沈める力を持ち、自分の宇宙船も地中に隠していた。しかし、汚れた地球の大気により、体を蝕まれ、衰弱し、自らの宇宙船を掘り返す事も出来なくなり、故郷へ帰る事もできなくなった。最期は、宇宙人であることを敵視し暴徒と化した市民に惨殺された。その際、ムルチの封印が解け、皮肉にも川崎の市街地の破壊という結果になった。


posted by twins at 22:03| Comment(10) | TrackBack(0) | ●文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
私は上の題名見ただけで落ち込みました・・・orz。
ウチには、ウルトラシリーズのDVDがそろっています(^^ゞ
この作品、子供のころはただの怪獣ものとしてしか見ていなかったからよかったのですが、むしろ今の方が見る勇気が湧きません・・・。
何せ、ウルトラマンが「人間なんか守りたくない」って言ってしまいましたからね・・・。
ひょっとして、当時のスタッフもまた、(守るに値しない)人間を守るヒーローものを作っていてむなしくなってしまったのかも知れません。
でも、ちょっとやりすぎですよね(^^;
Posted by ぽいすと at 2009年02月03日 00:35
おはようございます。
私は仮面ライダー派だったので(笑)ウルトラマンはよく知りません…

ウルトラマンにそんな深い話があったなんて…
ただ「悪い怪獣をやっつける☆正義のヒーロー」だと思ってました。
友人にウルトラマニアで息子に刷り込もうとして拒否られてる、かわいそうなお父さん(笑)がいるので、さっそくDVD借りてこようと思います。

ヒサに見せよう…
たぶん、泣くな…
Posted by かぁか at 2009年02月03日 09:04
あまりに救いようの無い内容ゆえに封印作品と勘違いされてた話ですよね。その手の本にもよく紹介されてます。
Posted by 中林20系 at 2009年02月03日 14:44
地元のテレビの再放送で、ウルトラマンとか太陽にほえろ!とか、走れK-100とか、刑事犬カ−ルとか数年前にやっていました。
ウルトラマンって3分間ぐらいしか地球にいられないんですよね。たしか!でもウルトラマンって必ず3分しか写ってないのでしょうか。もっと地球にいて写っている時間が長かったような気がします。あんまし見たことがないのですけど。
 以前の職場にいた営業の係長さん、48才ぐらいのおじさんですけど、小学校のときに住んでいたのが、鵡川のずっと山奥の方で電気がなくって、家にテレビがなくって、ウルトラマンとか鉄人アトムとかぜんぜん知らなかったみたいです。唯一小学校にはテレビがあって、NHKと教育テレビだけ映っていたそうです。唯一の番組がテレビの旅だったって言っていました。でもめちゃびっくりしたのが、NHKしか写らないテレビがあったということでした。
Posted by びゅんびゅん丸 at 2009年02月03日 15:21
★★★ぽいすとさん
題名見て落ち込んで、テレビを見て落ち込んで…
DVDをお持ちなんですか。いいですね。
でも、この作品はやはり、見るのには勇気が要りました。
ウルトラマンにまで見捨てられてしまう日本人って…と。

やり過ぎかもしれませんけど。
やはり当時のスタッフはちゃんと「志」を持って、作品づくりに取り組んでいた、証拠のような話ではないかとも思います。
Posted by twins at 2009年02月04日 22:29
★★★かぁかさん
僕は、仮面ライダーも好きです。
けど、重みを感じるストーリーということにかけては、1号ライダーの初期以上に、「ウルトラセブン」や「帰ってきたウルトラマン」の方がしっかり描いているように思っています。
この話は、今、大人が見ても重すぎる気がしますけど…

そういえば、僕もヒサくんぐらいの歳の頃に、この話を見ているんですよね。
泣いたら泣いたで、それはヒサくんが正しい心の持ち主だ、ってことではないでしょうか。
Posted by twins at 2009年02月04日 22:33
★★★中林20系さん
封印になっているのは、ウルトラセブンの第12話ですよね。
この作品は、道徳の教材として子供に見せる小学校もあるそうです。
Posted by twins at 2009年02月04日 22:34
★★★びゅんびゅん丸さん
こちらではTOKYO MXテレビが、懐かしいアニメとかいろいろ放送してくれています。
ウルトラマンの地球上での活動時間は3分間です。
でも、実際に計ってみると、ちょくちょく3分以上戦っていますが(笑)
まあ、「だいたい」ということで。

都会育ちの身ではピンときまませんけど、割に最近まで、そういう土地が日本にもあったんですね。。。
北海道の生活は、関西人などにはちょっと想像できません。
Posted by twins at 2009年02月04日 22:39
すごいお話ですね。
そんな昔に娯楽的だと思われる番組で差別問題をきちんと扱われたことに拍手を送りたいです。
私も仮面ライダー派なのでウルトラマンは見たことがなかったのですが…
なぜか夢の中で助けてくれるのはいつもウルトラマンです。(^^ゞ
Posted by tayutayu at 2009年02月06日 00:39
★★★tayutayuさん
かぁかさんへのお返事にも書きましたが、「ウルトラセブン」や「帰ってきたウルトラマン」あたりのウルトラマンのシリーズには、かなり社会的な問題を扱った作品が多いですよ。
子供番組だから、という手抜きは一切無いです。
「怪獣使いと少年」は、その中でも突出していますが…

もし、DVDで見るチャンスがあれば、ぜひ。
今、見ても考えさせられるドラマが多いです。
Posted by twins at 2009年02月06日 22:26
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